温度計のセンサーは校正が必要

温度を測定するために利用される温度計ですが、重要な部分はセンサーになります。

熱を電気信号に変えるために使われて、その精度や測定範囲、反応速度によって用途が変わってきます。温度計の最も一般的なセンサーは、熱電対です。異種の金属を繋いで環状にすると熱により電位差が生じる作用を利用したものです。構造がシンプルで気軽に使うことができますが、国内の規格に特性が定められていて、測定値を保証することができるものの一つです。

測定する温度帯によっては、金属皮膜をつけて保護してあるものや、接触させやすく棒の先端に取り付けられているものもあります。形状は様々ですが、原理はどれも同じです。温度計も長年使っていると狂いが生じることも否定できません。特に温度計のセンサーの劣化で正確な値が測れないというリスクも考えられます。だからこそ定期的な検査が必要になります。測定器の制度の検査を校正と言います。

正しいとわかっている指標と比較してその精度を確認すると行ったやり方です。正しいとわかっているものは、国際的に統一されたものが望ましく、通常は国家標準にまで追跡可能な状態で校正する必要があります。国家標準は各国の標準と校正されていて、国内で校正されれば全世界で通用する制度ということになります。このような確認を毎年など定期的に行うことで正確な値を測定することが可能になります。国家標準まで遡れることをトレーサビリティーが取れていると言います。

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