温度計センサーの仕組み
身近な温度計ですが、そのセンサーの仕組みは意外と知られていません。
温度計のセンサーには化学技術が使われておりなかなか一般には馴染みのないものですが、それぞれのセンサーの特徴を理解すれば、より適切な温度測定が可能です。そもそもセンサーとは、何を指すのでしょうか。それは、温度を計測したい場所の温度を測定し、温度を電圧、抵抗値などに変換して出力する機器です。センサーの種類は主に「白金測温抵抗体」「熱電対」「サーミスタ」の三種類に分かれます。「白金測温抵抗体」を採用している温度計は、非常に精度の高いことが特徴です。
ただし衝撃・振動に弱いリード線抵抗の影響を受けやすい熱応答が遅い高価であるという短所があります。「熱電対」を採用している温度計は温度範囲が広い、熱応答が早い衝撃・振動に強い、高温を測定できるといった長所があります。一方で短所、線の延長には補助導線を用いる必要があるという点です。「サーミスタ」を採用している温度計は熱応答が早く、リード線抵抗による誤差が少ないです。
しかし、測定範囲が狭く、衝撃に弱いという欠点があります。それ以外にも、様々な分類があります。例えば金属導体の組み合わせによっては、測定できる温度の範囲が大きく変わってきます。または、センサの構造によって強度が大きく異なって来るため取り扱いも全く違います。特に工業用に使用する場合は、注意が必要になります。目的に応じて、適切な機器を使用しましょう。